松田壯統
Ballo in the gravity
Tokyo university of the Arts, Toride-shi, Ibaragi, May, 2005
Japanese / English
リサイクルセンターで並んでいた12個のタンス。
人に一度見放されたタンスをある期間動かし続け、動かすごとに床に枠の形、時間、日付を残し続けた。
昔の人が生み出したバレエの起源とされるBalloというおどりは、
官邸の広間で貴族たちが歩きながら床に図形を描き、それをバルコニーから王様が眺めるという当時の楽しみ方だった。
所有された家のように
様々な時代の文明の物を整理してきたタンスは、Balloのおどりで動き出す、
それは大陸に領域を描き、物を振り回し、記録し続けてきた
人々の様ではないだろうか。
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